更新日:2018/08/02
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【Q&A】尖圭コンジローマってどんな病気?
性器にイボ?のような物ができ、調べてみるとどうも尖圭コンジローマのようでした。。。特に痛みは無いのですが、尖圭コンジローマってどんな病気なのでしょうか?
なるほど。もし尖圭コンジローマだとすれば、すぐにでも検査と治療を行ったほうが良いですね。
尖圭コンジローマとはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウィルスに感染することで掛かる性感染症です。先の尖った独特の形をしたイボ状の腫瘍が性器周辺にできるのが特徴で、感染力が非常に強く、性交渉だけでなく温泉やプールといった肌を露出する人の多い場所での感染例もあります。
痛みなどの自覚症状が少なく、放ったらかしにしてしまいがちな病気ですが、放置すると悪性型のウイルスに変化して、男性であれば陰茎癌(がん)、女性であれば子宮頸癌(がん)と診断される事があります。
尖圭コンジローマはすぐに増殖して感染部を拡大させていきます。そうなると、小便さえ困難になってしまうこともあるのです。
画像で確認!尖圭コンジローマの症状、男性と女性の違い
男女共通の症状として、尖圭コンジローマは感染後、3週間~8ヵ月の潜伏期間をおいて症状が現れ始めます。この長期の潜伏期間と、発症してもかゆみや痛みなどが無い場合が多いため、感染した時期や誰から感染したかを特定するのは難しいとされています。
女性の場合の尖圭コンジローマの症状
見た目の症状は、乳頭状(乳首のような形)やカリフラワーのような数ミリ程度の特徴的なイボが性器を中心にできます。
女性の場合は日常で自分の性器を見る機会が少ないため、たまたまお風呂で洗っている時にイボを発見したり、歩くときに違和感を感じて気づくケースが多いようです。
女性の尖圭コンジローマのイボができやすい場所
- 膣(性器の内側)
- 子宮頸部(性器の内側)
- 大小陰唇(性器の外側)
- 腟前庭(性器の外側)
- 肛門周囲
引用:ミナカラ
女性の尖圭コンジローマの画像
男性の場合の尖圭コンジローマの症状
男性の場合、女性と違って日常生活で性器を見る機会が多いため、早期の発見が可能です。少しでも自分の性器がおかしいと感じたら、すぐに検査を行いましょう。早期であればあるほど、治療期間は短くなります。
男性の尖圭コンジローマのイボができやすい場所
- 亀頭部(尿道口も含む)
- 冠状溝
- 陰茎部
- 陰嚢(たま袋)の皮膚
- 肛門周囲
引用:ミナカラ
男性の尖圭コンジローマの画像
尖圭コンジローマのイボの特徴
画像で見て分かる通り、コンジローマのイボの特徴は様々ですので、一概に画像と少し違うからと言って「自分はコンジローマではない」と早合点してはいけません。
主なイボ特徴としては下記になります。
- 大きさは1~3ミリ前後~数センチまで様々
- 先がとがってザラザラしている
- 白、ピンク、褐色(黒っぽい茶色)など色も様々
- イボは1つだけあったり、増えて塊になることがある
- 基本的に痛みやかゆみは無い
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尖圭コンジローマのイボは、自分で切ったり取ったりすれば治るのか?
上記のような特徴で痛みが特に感じないことから、自分でイボを取ったりすれば治ると思われがちですが、これは誤りです。
イボの中にはコンジローマの原因となるヒトパピローマウイルスが存在します。これはイボの根の部分にまで存在し、素人の技術でこれを切除することは不可能なのです。
加えて、このイボを無理矢理に取ったり切ったりすると出血します。この血にもコンジローマの原因となるヒトパピローマウイルスが存在すると考えられ、これが他の部分についたりすると感染範囲が拡大する恐れがあります。どんどん、どんどんイボが増殖していくのです。
尖圭コンジローマのイボは増えれば増えるほど治療が困難になります。自分で切ったり取ったりしようとは思わないで下さい。
【Q&A】尖圭コンジローマの薬は市販されていないのか?
イボの状態から、尖圭コンジローマで間違いないと思います。。。とにかく早く治したいのですが、このような病気のため、病院には行きづらいです。。。尖圭コンジローマの薬は薬局などで市販されていないのでしょうか?
尖圭コンジローマの代表的な治療方法は電気メスやレーザーでの切除ですが、最近では尖圭コンジローマが治療できる塗り薬も出てきています。しかし、この薬は「処方せん薬」ですので、通常医師の処方せんが必要です。
「処方せん薬」の販売目的所持は薬事法違反になりますので、一般の薬局やドラックストアでは飲み薬の抗生物質は市販されていません。
ただ、個人が自己責任で使用する分の薬の輸入は、問題がないとされています。つまり、海外で販売されているジェネリック医薬品を下記のサイトなどから個人で購入することは可能です。
性感染症という建前上、病院に行きづらいのは理解できますが、ほとんどの医薬品に「医師の処方せん」が必要なのはそれなりの理由もあります。どうしてもという理由がない限りは、病院で治療を受けることをお勧めしております。
まとめ
尖圭コンジローマは症状が分かりやすいものの、放置しておけば皮膚の症状自体は治まってしまうケースもあります。しかし、これでは感染力は高いまま、時間が経てばより症状が重症化することにも繋がります。
ここまでで一つでも症状が自分に当てはまった、もしくは過去に身に覚えがある症状が出たことがあるといった場合、必ず何かしらの検査は行うべきです。
尖圭コンジローマは、早期の対策が再発防止に直接関わります。自覚症状が出た場合には早めに対処しましょう。
何科に行けば良いのですか?皮膚科ですか?